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以前、雑誌に塩野七生さん特集があって、読んでみたいとずっと思っていた。
積読本の中に、「ルネサンスの女たち」と「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」があって、それらをまだ読んでいないのにかかわらず、別の塩野七生さんの本を買ってみた。
本屋さんに行くと、積読本のことをすっかり忘れてしまう。
タイトルは「男たちへ フツウの男をフツウでない男にするための54章」となっているのだけれど、男性だけに読ませるのはもったいない。
これこそ女性が読むべきものではないかと思ったり。
いわゆる男性論なんだけれど、それにとどまらない感じがする。
男性論って世に沢山あるけれど、恋愛系の自己啓発本を沢山書いている人が書く陳腐な男性論を読むならば、これを読んだ方が十倍役に立つ。
直接役に立つというよりも、心に蓄積するって言ったほうが的確かもしれない。
一人の人間が書いているわけだから、その考えには少しは偏りがあるだろうし、それに相容れない考えを持つ人には読んでいて拒絶反応があるかもしれないけれど、私は塩野さんの考えが好きだなと思う。
塩野さんの持つ美学が素敵だと思う。
そして、クールでスマート、そしてセクシーな文章を読んでいると、こういう女性になりたいと思ってしまう。
女性らしい柔らかな文章というのも素敵かもしれないが、そこに余分なものが入る余地がない硬質な文章というのも理知的で素敵だ。
ついつい読んでいると、ペンで線を引いてしまったり、ページの端を折ってしまったり。
読んでいて、これを私の周りの友達にプレゼントしたいと思った。
というか、プレゼントすることに決めた。
かなり傲慢かつ自己満な思いつきだというのは分かっているし、かなり押し付け気味のプレゼントになるだろうが、やっぱり仲良い友達には素敵な人になってもらいたい。(って、私自身が素敵な女性なのかと言ったら、それまでなんだが。。。)
友達と言えども、お互い成長しながらいろいろと話をしたいし、加えて尊敬しあえる関係でいたいと思う。
それに、男友達といっても、おそらくお互いが結婚しても茶のみ友達でいて欲しいと思う男友達というのは、自分にとって性別を越えた友達なわけで、大切な友達でもある。
そういう友達には、いつまでも素敵な人間でいて欲しいと願ってしまう。
いくら男女の関係に発展しないとしても、男友達が素敵な男性であるというのは官能的ではないですか。
と、さっそく塩野さん風に「官能的」という言葉を使ってみたが、これが塩野風の正しい使い方なのかどうなのかは分からない。
でも、塩野さんの言う「官能的」というその言葉は、いやらしさとか通俗的な意味は含まないにもかかわらず色気があって素敵だ。
うむ、「官能」ってなんなんでしょうね。


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