![]() | 最後の瞬間のすごく大きな変化 グレイス・ペイリー 村上 春樹 文藝春秋 2005-07-08 売り上げランキング : 1,494 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
グレイス・ペイリーという作家は、3冊の短編集しか出していないのに、アメリカではかなり有名な作家のようです。
昨年の8月頃「最後の瞬間のすごく大きな変化」という長いタイトルとホッパーの表紙絵に惹かれて買ってみた。
分けもなく長いタイトルっていうのは結構好き。
「存在の耐えられない軽さ」とか「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」とか、「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」(未読)とか、舌がからまりそうなタイトルが好きだったりする。
8月に購入したのに、なぜ今頃読後メモを書くかって言うのは、途中で積読本の仲間入りをしたからです。
この方の作品は、単純ではない。
プロットは、日常的で、おそらく世界のどこかで同じような光景があるだろうと思わせるんだけれど、うまく噛み砕くことが自分の中でできない。
リスが形の良いクルミを拾ってかじかじしてみるんだけれど、一生懸命齧ったところでうまく割ることができない。もどかしくてもどかしくてさらに一生懸命齧ってみるけれど、噛み砕くことができなくて意気消沈する。そんなリスのような思いになった。
でも、やっぱりタイトルが好きな本だから、そしてやっぱりホッパーの絵を見たら読みきろうと思ったわけです。
リスのような気分になりながら。
難しい言葉を使っているわけでも、難しい理論を説いているわけでもないのだけれど、どうしてこう難しいと思うのだろうか。
なんども読み直さないと、その面白さはきっと理解できなそうだ。

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