キース・ジャレット トリオ JAPAN TOUR2007

キース・ジャレット トリオ JAPAN TOUR2007
5月10日。
仕事を早めに切り上げ(休暇)、そそくさと電車に乗り込んだ。
胸が高鳴る。

キース・ジャレット トリオのコンサート。
ちょっと早い自分へのお誕生日プレゼント。

実はトリオのCDは聴いたことがなく、予習していかなかったので、さらにドキドキ。
どんな演奏になるのかなぁと。

キース・ジャレットは好きだ。
といっても、私はjazz初心者なわけで、しかも、キース・ジャレットのCDも数えるほどしかもっていない。
jazzラバーのMさんから勧められたThe Melody At Night,With YouとThe Kokn Concert。
あとは、アルバムタイトルに惹かれて買ったFacing You。
どれもピアノソロ。

そう、だから、キース・ジャレットのトリオはコンサートで初めて聴くことになるのだから、期待感と冒険心でドキドキ。
会場に着くと、キラキラとした階段があって、これから会場に入るのだなというワクワク感を刺激された。

東京厚生年金会館
2階席の真中。
ちょどステージが真正面にあって、見やすい。
緞帳もなく、1階だとそこにならんだ楽器を近くで見れるぐらい。
実際、博物館で何かを見ている人たちのように、ステージセットを近くで見ている人が沢山。
私の周りを見回すと、老若男女。
燻し銀のおじ様だったり、素敵なおばさま。
フランス人(フランス語しゃべっていたし)のグループ。
jazz研の学生っぽい若造軍団。
親子やカップル。
おひとりさまの男性も多かった。
もちろん、おひとりさま女子も。

7時開演。
3人が舞台に出ると待ちわびていたオーディエンスの割れんばかりの拍手。
ファンの期待感とか、熱い思いというのが会場から伝わってきた。

予習なしの私にとっては曲目は全然わからなかったけれど、演奏の素晴らしさというのは素人の私でも分かるぐらい。

CDでも聞いていたジャレットの歌(唸り声?)もリアルに聞こえて、立ちながら、ときにはしゃがんだりしながら演奏しているジャレットの姿を見て、私は生でその演奏を聴けて幸せだと思った。

ピアノとベースとドラムス。
ジャレットのピアノソロの印象とは異なるけれど、すごく心地よくてその一音一音を耳を澄ました。
ピアノソロのイメージはなぜか大理石が敷かれた回廊。
透明感があってひんやりとした空気がそこに存在し、研ぎ澄まされて澄んでいる。
対してトリオは温かみがある印象。
それは、対極というのではないし、イメージを裏切るものでもなく、逆にすんなりと心に、体に入ってくる感じがした。

こういう生演奏を、お酒を飲みながら聞きたいなぁなどと贅沢なことを考えながら聴いていた。

20分の休憩を挟んだ後の後半は、何も考えることができなくて、ただひたすら酔いしれることしかできなかった。
後半3曲目が終わったとき、ドラムスのジャック・ディジョネットがジャレットに耳打ち。
そして、舞台袖に下がった。
ジャレットが何か一言を言ったら、前の席のオーディエンスが笑っていた。
たぶん、タバコかおトイレ?
少し待たなくちゃいけないかしら?と思っていたら、ジャレットがさらさら~っと即興のような演奏を始めた。
それがまた素敵で、このままやめないでほしいと思った。
戻ってきたディジョネットとベースのゲイリー・ピーコックがその演奏にさくっと入った。
その場にいたからこそ聴けた演奏。
その演奏は本当に素晴らしくて、言葉にできない。
ピアノとベースとドラムス。
絶妙なバランスとどこまでも優しい音。
本当に言葉に表せないぐらい素晴らしくて、音楽に心を震わされたのは久しぶり。

鳴り止まなくて会場中共鳴するアンコール。
3人のおじぎは、前屈するみたいなおじぎで、愛しい。
もう一度出てきてと願うオーディエンスに応えたアンコール。


終わった後、心が浄化されたような気がした。
素敵な素敵な2時間半。

直前まで行くかどうか悩んだコンサート。
仕事も途中で抜け出して休暇までもらったわけだけど、行って本当に良かった。
その感動は一日経った今でも忘れられなくて、母にしきりに「素晴らしかった」と伝えてしまった。
その素晴らしさなんて、きっともっとjazzが好きな人ほど私には分かていないのかもしれないけれど、もっともっとキース・ジャレット トリオを聴きたいと思った。

また3人が来たとき、今とは違った気持ちで(もっと曲を知って)また聴けたらいいな、本当にそう思う。

素敵な夜をありがとう。
幸せ。


鯉沼ミュージックのブログよりKeith Jarrett/Gary Peacock/Jack DeJohnette東京公演曲目
5月10日@東京厚生年金会館

1st Set:
1) Bye Bye Blackbird
2) Smoke Gets in Your Eyes
3) Conception
4) Django
5) Someday My Prince Will Come
6) Straight, No chaser

2nd Set:
1) You Go To My Head
2) You Belong To Me
3) One for Majid
4) My Funny Valentine ~ Improvisation

Encore:
1) Poinciana
2) I Thought About You

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: キース・ジャレット トリオ JAPAN TOUR2007

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://1000-mille.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/276

コメントする

このブログ記事について

このページは、が2007年5月11日 23:48に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「海からの贈物」です。

次のブログ記事は「ぼくは静かに揺れ動く」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。